CBDはリラックス作用や疲労感の回復、肩こりなどのコリや痛みの緩和や免疫力の向上など、さまざまな働きが期待されています。
天然成分のサプリメントのようなものなので、毎日少しずつ継続的に摂取していくことが、健康や美容をサポートするポイントです。
若い方や女性を中心に愛用者も増えているCBD製品ですが、価格が高く継続的に買うのは大変と感じている方もいるのではないでしょうか。
少しでもお得に買える製品を探す方も多いと思いますが、あまりに安いと不安になるかもしれません。
この記事では、安いと危険と感じる理由と、安いと危険なのかを紐解いていきます。
■安いCBD製品に危険性を感じる理由
CBD製品はサプリメント的に活用されていますが、製品のほとんどが海外からの輸入品です。
輸入した業者が実店舗やオンラインショップで販売することやカフェで飲食物に添加する形で提供されることもあります。
安いCBD製品が危険と感じられるのは、1つには輸入品が多いことにあります。
2つ目は成分と効果のリスクです。
そして、3つ目は業者の危険性です。
それぞれの危険性について見ていきましょう。
・輸入品の危険性
過去には輸入された痩せるサプリメントを摂取して亡くなった事例もあるので、警戒する方は多いことでしょう。
国内製造品ならメーカー名や住所などを確認することやどのような工場で製造されているかの確認も取りやすいです。
ですが、輸入品の場合、メーカー名を聞いても実体がわからず、パッケージの説明も英語や現地の言葉で理解しにくいことが多いです。
さらに、その製品が正規品なのか、ニセモノなのかも判別がつきません。
輸入業者が騙されることもあるため、注意が必要です。
・成分の危険性
成分の危険性としては、配合されているはずの成分が入っていないか、表記された配合量より少ないケース、まったく別のものであるケース、有害な成分が混じっているケースなどが挙げられます。
悪質な海外メーカーやそれを知っている輸入業者によるニセモノ販売です。
もっとも、ニセモノが安いとは限りません。
バレる前に稼ごうと、高額販売しているケースもあるからです。
一方、大量に売って儲けようとする悪質業者なら、安く売ることもあり得ます。
この場合、まったく作用が期待できない安物である危険もあります。
たとえば、CBDオイルと謳いながら、単なるサラダ油だった、CBD入りのグミと謳いながら、単なるフルーツグミだったといったケースです。
・業者の危険性
CBDは大麻草の成熟した茎または種子のみから抽出されたカンナビジオールという成分を使用しなくてはなりません。
万が一、大麻取締法上、禁止されている大麻草の葉、花穂、枝、根の部分を使用している場合や幻覚作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分を含んでいると違法です。
輸入前に国の麻薬取締部に申請し、正規のCBDであることを証明する必要がありますが、チェックを受けていない業者がいるのも実情です。
もっとも、麻薬的な成分が含まれていると、かえって高額で売られている危険性もあります。
有名なECサイトなどではなく掲示板で売っている、怪しげな独自サイトで売っている時は手を出さないほうが安心です。
■安いから危険とは言い切れない
正規のルートで輸入された、正規品であっても、さまざまなメーカーのさまざまな製品が、さまざまな輸入業者を通じて仕入れられて販売されているので、同じような製品でも価格差を感じることがあります。
この場合も、高いから高品質で安心、安いから何か裏があって危険とは限りません。
その理由と確認ポイントを見ていきましょう。
・濃度を確認
CBDには濃度や含有量が表示されています。
たとえば、オイルなら3~30%程度と、複数のバリエーションがあります。
A店で5%のオイルの値段とB店で濃度10%のオイルを比べて、A店は安いから危険とは言えません。
濃度が低ければ、安いのも納得できるからです。
・用量を確認
同じ濃度だけれど、A店よりB店のほうが安いから危険とも言えません。
用量が違っている可能性があります。
10mlボトルと、30mlボトルなら、通常は前者のほうが安いです。
値段を比較したい場合は、濃度や用量など同じ条件で確認するようにしましょう。
・配合されているほかの成分を確認
同じ用量でも、CBD以外の配合成分のグレードが高いことで、価格に差が生じることもあります。
CBDオイルに使われているオイルには、MCTオイルやココナッツオイル、グレープシードオイルなどさまざまです。
また、プロポリスなどをプラスした製品もあります。
高品質、高性能なほかの成分が含有されているものとシンプルなものでは後者のほうが安いです。
だからといって、CBD成分は表示通り含まれていれば、CBD製品として危険なわけではありません。
・栽培法を確認
大麻草の栽培法がオーガニックや有機栽培、無農薬などこだわりがあるか、特に表示がないかでも違いが出ます。
栽培法にこだわっているほうが、手間やコストが高いので価格は高めになります。
・同じ製品での差を検討
では、すっかり同じ製品に価格差があった場合、安いほうはニセモノなのでしょうぁ。
単に限定セールをしているかもしれませんし、企業努力で安く売れるのかもしれません。
一度にまとめて仕入れられる仕入れ力があるケースや為替レートが有利な時に輸入でき、安く売れるケースもあり得ます。
販売ルートでも価格差が生じるため、安いから危険とは限りません。
・怪しい商品やサイトに注意
危険なのは価格よりも、製品や業者の信頼性です。
有名なECサイトで販売していれば、通常は危険性は低いです。
怪しげな独自サイトや掲示板の利用、メールでのみ注文できるなど、不特定多数がアクセスしにくい状態で売っている業者は避けましょう。
CBD製品の輸入にあたっては、事前に麻薬取締部に大麻取締法の大麻に該当しない旨の証明書や成分分析書を提出して確認を得なくてはなりません。
事前のチェックを受けていない、第三者機関の分析がなされていない製品は避けましょう。
■まとめ
CBD製品は安いから危険とは言い切れません。
製品を比較する際には、成分の含有量や濃度、用量、ほかの成分など条件を揃えて比較して、適正な価格差になっているか確認しましょう。
企業努力や輸入時の為替の影響も考えられるため、信頼できる業者が、第三者機関のチェックを経て輸入した製品化を確認するのが安心です。